おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック 2019年6月30日「リクエスト特集」書き起こし

 

達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。

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1. アトムの子 / 山下達郎
2. MY BROTHER JAKE / FREE
3. CRYING IN THE RAIN / THE EVERLY BROTHERS
4. IKO IKO / DR.JOHN
5. IT STARTED ALL OVER AGAIN / KEITH
6. SUNSHINE / ENCHANTMENT
7. NEVER TO LEAVE / TWO BITS
8. COME AND GET ME / LISA SHANE
9. IT'S SUNDAY / THE SUNSHINE COMPANY
10. 2000トンの雨(2003 MIX) / 山下達郎

 

今日の1曲目はおなじみ「アトムの子」

 

 まずはフリー。1971年全英4位。フリーの全作品の中で僕が一番好きな曲かもしれません。「My Brother Jake」、渋いリクエストをいただきました。初めてかけるかな、この番組で。

 

次はエヴァリーブラザーズ。これも初めてかけるのかな。
1962年のベストテンヒット。キャロル・キングの名作。
たった2分の中にいろんなことが詰まっています、「Crying in the rain」



相変わらず訃報が引きも切らず。
ドクター・ジョンが亡くなりました。6月6日、享年77歳。
ドクター・ジョンは本当に良い音楽家人生を歩んだ人だと思います。
ああいう音楽的スタンスにすごく憧れます。
日本ではとにかく細野晴臣さん大瀧詠一さんがニューオリンズ狂いだったので、ドクター・ジョンはそれのおかげで我々の世代には馴染みの深いものになりました。ご冥福をお祈りします。
たくさんリクエスト頂いてますが今日はこれ。1972年のアルバム『Gumbo』からのシングルカット。全米71位。日本でも大変お馴染みの曲です。
元々はディキシー・カップス (Dixie Cups)の全米ナンバーワンの曲として知られている曲です。「Iko Iko」


いわゆる2コードミュージックです。こういうルーツミュージックは何十年経っても古びないというのが有利ですね。
アーバンの流行りものはすぐに消耗してしまいます。こういうのに憧れますが、こういう声じゃないのでこういう音楽ができなかったのも後悔ですが、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 次はキース。60年代に活躍しましたイーストコートのアイドルシンガーなんですけれども、ジェリー・ロス(Jerry Ross)の素晴らしいプロデュースで、ジミー・ワイズナー(Jimmy Wisner)とジョー・レンゼッティ(Joe Renzetti)のアレンジでですね、私の大好きな作品がたくさんあります。「98.6」とか「Ain't Gonna Lie」とか。

今日は渋いところからのご所望、1966年のファーストアルバムから「It Started All Over Again」

 

次はエンチャントメント(Enchantment)。デトロイトの5人組の黒人ボーカルグループです。
長い下積みを経まして70年代にヒットが出始めました。
1977年全米ソウルチャート3位。全米33位。素晴らしい一曲です「Sunshine」 

 5分近くありますが、後半の掛け合いが大事なので全部かけました。

 

トゥヴィッツ(Two bits)は全く無名のグループですですけれども、1966年の一作です。
名前は無名なんですけれどもカスケーズ(Cascade)のメンバーが後にケンタッキー・エクスプレス(Kentucky Express)に移っていく、いわゆるカスケーズのスピンオフの作品としては知られているものです。
たまたまシングルを持ってますのでおかけします。
1966年のシングル「Never To Leave」 


このグループの名義としてはこの1枚しか確認されておりません。
曲を書いているのがゲイブ・ラパーノ(Gabe Lapano)という人で、この人はアクセンツ(Accents)というグループからカスケーズに入りまして、そっからケンタッキー・エクスプレスへと、そういう歴史です。

 

お次も結構カルトなご所望です。
バート・バカラックBurt Bacharach)の作品ですが「Come And Get Me」
歌っているリサ・シェイン(Lisa Shane)と言うこの人は、アイリッシュのミュージカルシンガーだそうで、バーブラ・ストライサンドBarbra Streisand)がミュージカル「ファニー・ガール」のロンドン公演で、病気で歌えなくなった時にこの方が代役をしたそうです。
1966年にパイ(Pye Records)から出しましたシングルですけれど、A面がバカラック、デヴィッドの「Come And Get Me」で、B面が テディ・ランダッツォ(Teddy Randazzo)の作品で「Big Wide World」
僕はこれが欲しくてリサ・シェーンのシングルを買いましたけれども、こういう時に役に立ちます。
A面がいかにもバカラックのメロディーというやつです。66年のシングル「Come And Get Me」

完全にウォーカーブラザースですね。これ。

 

もう一曲かかります。サンシャインポップ系。
サンシャイン・カンパニーはウエストコーストのボーカルインストゥルメンタルグループ。1968年の「It's Sunday」


プロデュースはベンチャーズ(Ventures)やマーケッツ(Marketts)マーケットで知られておりますジョー・サラセーノ(Joe Saraceno)です。そんな感じですね。

 最後は季節柄たくさんリクエストいただきました「2000トンの雨」



<了>