各曲に関する達郎氏のコメントの趣旨を書き起こし、YouTubeに音源がある場合は貼っておきます。Amazonで販売中のCD等も貼っていますが、いずれもオンエアされたものとは別音源の場合があります。
1. クリスマス・イブ(ENGLISH VERSION) / 山下達郎
クリスマス・イブ(2018クリスマス・スぺシャル・パッケージ)
- アーティスト: 山下達郎
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2018/12/12
- メディア: CD
2. THE BOY FROM NEW YORK CITY / THE AD LIBS
男性4人女性1人の混声黒人ボーカルグループ。ニュージャージー州出身。いわゆるワンヒット・ワンダー、一発屋と呼ばれる人たちです。この曲は全米8位。プロデュースはJerry Leiber&Mike Stoller。久しぶりに聞きましたがこのレコードは音がいい。ニューヨークのスタジオミュージシャンの技術力の高さが出ています。Manhattan Transferが81年にカバーしました。それでご存知の方も多いと思います。
3. NO LIMIT / BREAKWATER
フィラデルフィアの8人の大所帯バンドです。アルバム2枚出しててほとんどヒットはないですが、いわゆるカルトな人気を誇るグループです。デビューシングル、これヒットしなかったのは珍しいです。アリスタの宣伝不足でしょう。だいたい宣伝不足でヒットしないんです。
今はネットで何でも聞けますが、70年代あたりは日本盤が出ないと全国ヒットにはなりませんでした。だから前回オンエアしたノーランズみたいに大きなレコード会社が日本盤でプッシュしないとヒットしません。東京には洋盤屋がありましたが限られたものでした。そんな時代ですので、人に知られずあまりヒットしなかった曲は、あとで人気が出て隠れた名盤と言われますが、これもそんな一枚です。
4. LET'S GO / THE ROUTERS
全米19位。私のアイドルのDJ、ジム・ピューターズのテーマソングとして有名です。有名なんですけど音が悪い。特にベースとキックのレベルが低いんです。変なバランスなんで、いまのFMのデジタル環境の音質で音圧をとるのはすごく難しいんですが、そこは根性で(このオンエアが)世界でいちばんいい音です。
5. HOW WE WERE BEFORE / THE ZOMBIES
The Zombies (Featuring She's Not There and Tell Her No)
- アーティスト: The Zombies
- 出版社/メーカー: Varese
- 発売日: 2003/03/25
- メディア: CD
- クリック: 3回
Colin BlunstoneはZOMBIESのリードボーカリストでたいへん素晴らしい声をしている人で私も大好きです。今回はあまり電波に乗らない曲を。66年のシングル「Indication」、日本ではけっこう人気があるんですがヒットはしませんでした。これのB面の曲がColin Blunstoneの自作でして、すごく好きな曲です。中学高校にかけてよく聞きました。2分ちょっとの中にいろんな情報がつまっています。60年代の音です。
6. DON'T SAY GOODNIGHT / THE EVERLY BROTHERS
アルバムの中の1曲です。プロデュースはDave Edmunds。イギリスでのレコーディングで、これ名盤です。そのB面の4曲目です。聞きこんでないと、こんなリクエストは来ません。Jim Photogloの曲かな。ギターはAlbert Leeでしょうね。素晴らしい。
7. JING JING A LING / HONEY & THE BEES
フィラデルフィアのガールズグループで、クリスマスを歌った曲です。(リクエストは)この曲のことだと思います。フィリーのボーカルグループで実力はあるんですが、なかなかヒットに恵まれない。でもコレクターズアイテムとして取り合いになっている一枚です。70年にChess Recordsから一度出ましたが、72年にフィリーのインディーズ、North Bayから再発されました。クリスマスの隠れたグッドソングです。
8. ALMOST GONE / BARRY MANN
Not on CD、シングルのみの作品です。Warnerの最後の作品かな。いい曲ですがCDになっていません。戦後のアメリカを代表する作曲家BARRY MANNの堂々たるボーカルです。
9. すてきなホリデイ / 竹内まりや
- アーティスト: 竹内まりや
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2001/08/22
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 56回
#この項おわり