ロッキング・オンが選んだ2021年の「年間ベスト・アルバム」ランキング。
同誌の2022年1月号で発表。
いまさら言うまでもなく、ロックはすでにポップミュージックの本流ではないし、最先端の音楽でもない。
そうした観点に立てば、タイラー・ザ・クリエイターやカニエ・ウェストが選ばれるのは当然なのだが、それでもフーファイがいてインヘイラーがいて、1位がマネスキンというところに、ロック雑誌として歩み続けてきた同誌の姿勢と価値観が示されていると思う。
新しいポップミュージックを紹介するメディアはネットにいっぱいあるが、その大半が無料ということもあってか、本格的な分析・論評のテキストは少ない。
その点、老舗の紙メディアであるロッキング・オン誌のテキストのクオリティは、やはり高い。
これからも同じスタンス、同じクオリティであり続けてほしいと思う。
【1】『テアトロ・ディーラ Vol.1』/マネスキン
【2】『ハピアー・ザン・エヴァー』/ビリー・アイリッシュ
【3】『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』/タイラー・ザ・クリエイター
【4】『サムタイムス・アイ・マイト・ビー・イントロヴァート』/リトル・シムズ
【5】『メディスン・アット・ミッドナイト』/フー・ファイターズ
【6】『DONDA』/カニエ・ウェスト
【7】『サワー』/オリヴィア・ロドリゴ
【8】『イット・ウォント・オールウェイズ・ビー・ライク・ディス』/インヘイラー
【9】『ウェルカム・2・アメリカ』/プリンス
【10】『ブルー・ウィークエンド』/ウルフ・アリス