おとのほそみち

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【JAZZ新譜】バップのベテランピアニストがバーンスタインの作品を On The Town, Pete Malinverni Plays Leonard Bernstein / Pete Malinverni (2022)

オン・ザ・タウン、ピート・マリンヴェルニ・プレイズ・レナード・バーンスタイン

 

先日記事にしたAbout Time / MARTIN SALEMI を実にヨーロッパらしいピアノトリオだと紹介したが、こちらは、最もアメリカらしいピアノトリオといえそうだ。

1957年ニューヨーク州生まれのベテランピアニスト、ピート・マリンヴェルニが、ウゴンナ・オケグォ(b)&ジェフ・ハミルトン(ds)と組んで、レナード・バーンスタインの曲に挑んだ。

マリンヴェルニは正統派のバップの人なので、スイング感と歌心を大切にした、小気味よくノリのいい演奏が持ち味。

ときに硬質でスリリングな打音を響かせるかと思えば、ときにハートウォームで和やかなメロディで酔わせてくれる。

素晴らしいテクニックを持ちながら、これみよがしにアピールするのではなく、あくまで自然で肩の力が抜けたプレイは、やはり年季ならでは。

オケグォ(b)&ハミルトン(ds)のリズム隊も、バップ本来の律動感があり、マリンヴェルニとの交歓もあざやかで、これぞピアノトリオという快演だ。

これが現代的なジャズかと言われればそうではないが、現代において魅力あるバップであることは確かだ。

 

<了>

 

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