12スターズ / メリッサ・アルダナ
2013年度のセロニアス・モンク・ジャズ・コンペティションで、サックス・インストゥルメンタル部門の女性初の優勝者になる。
その翌年デビューし、その後グラミー賞にもノミネートされるなど、一気にジャズ・シーンを駆け上がってきたサックスプレイヤーのメリッサ・アルダナ。
チリ出身で現在はブルックリンを拠点に活動中の彼女が、名門ブルーノートから初のリーダー・アルバムをリリース。
本作はギタリストのLage Lundがプロデュースし、キーボードのSullivan Fortner、ベースのPablo Menares、ドラムのKush Abadeyとのクインテットでの演奏だ。
この作品には、葛藤や恋愛など、彼女自信の人生経験や生活感が如実に反映されており、それはパンデミックに見舞われ自身に向き合う中で、音楽に昇華されていったものだという。
かといって演奏は決して内省的なそれではなく、1曲めからしてダイナミック。
アルバム全体を通して、曲の完成度は高く、アンサンブルの緩急にもソツがなく、メリッサのソロもよく唄う。
いささか優等生すぎる感もあるが、まだ33歳。
この作品を契機に、ステップアップしそうな気配は濃厚だ。
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01.Falling
02.Intuition
03.Intro To Emilia
04.Emelia
05.The Bluest Eye
06.The Fool
07.Los Ojos de Chile
08.12 Stars
<了>
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