テレビ朝日「EIGHT-JAM」竹内まりや特集(2024年10月20日)より書き起こし

Q:「駅」の歌入れで気をつけたこと、苦労されたことは?
「駅」の歌入れは、自分だけで歌って、最終的に達郎のチェックが欲しくて。私なりに歌ってそれで達郎に聞いてもらったら、「スゴク良い出来だな」と自分で思ったんですけど「もう1回 歌ってくれる?」って言うんですね。「どうして?」って聞いたら「もうちょっとつまらなそうに」と。
要するに声自体が明るいので、これは割と切ない曲だから、「もうちょっとつまらなそうに」って言ったのかな、確か。「もうちょっとトーンを落とした感じで歌って欲しい」ってことで、それがOKテイクになったんですけど。
「駅」の歌入れで面白かったのは、子供がちょうど2歳ぐらいだったので、夜の歌入れなので家に置いておくわけにいかないからスタジオに連れてきて、コントロールルームの長椅子にずっと子供を寝かせて 毛布かけて、その間に起きないうちに録らなきゃと。そうやって歌ったのを覚えてます。ロマンチックな光景じゃなくて、スゴく現実的。
子どもが起きないようにと言いながら、でも笑わないように。達郎がいつも「私の声が笑うのが良くない」って言うんです。私は笑ってるつもりはないんだけど、「声が笑わないように歌って」といつも言う。 適度に張るんだけれどもウワって行き過ぎない。適当に落とすんだけれども囁かないみたいなところを選んでいたのかもしれないです。
(歌唱に関してテレビで話をされるのは?)
まずないですよね。あまり聞かれることもないですし。ラジオとかで番組に出ても「この曲について語ってください」ってことはあっても、歌唱っていうことはあんまりないかもしれない。私自身もあまり意識していないので。
Q:「駅」のストリングス・アレンジについて
あの服部先生のアレンジは素晴らしいですよね。ストリングスの。
エピソードが1つあって、あの「駅」のストリングスの間奏のフレーズは(元々は) Bメロをなぞってたんです。それを達郎が「先生、これ同じメロディにしないで、もっと自由に先生が好きなメロディーを間奏に考えてもらえますか?」って言ったら「じゃあ15分待ってください」とピアノのところに行って、15分でばあっと書き直されて、あの間奏ができたんです。
だからあの間奏は今でこそ「駅」の間奏になってますけど、 元々はBメロをなぞった間奏だった。 それを15分で書き上げる先生もすごいですし。私たち、こうやって(椅子にもたれて)待っていて、次のあれが鳴った時 「わあ、スゴイ!」ってみんなで感動したの覚えてます。それも話したことのないエピソードですね。