クラリネットの巨匠による室内楽ジャズ
ルイ・スクラヴィスは1953年生まれ。
フランスを代表するジャズ・クラリネットの巨匠である。
彼が、チェロ2台とパーカッションという極めて個性的なカルテットで録音したのが本作。
アンナ・ルイス(Anna Luis)とブルーノ・デュクレ(Bruno Ducret)という二人のチェリストはそれぞれ主旋律や対旋律を奏で、ルイ・スクラヴィスのクラリネットとも、艶やかに絡む。
当然クラシックぽくもあり、上品で美しいが、どこかエロティックで、耽美な響きもある。
打楽器奏者のケイヴァン・シェミラーニ(Keyvan Chemirani)はイラン系フランス人で、ペルシャの伝統的な太鼓ザルブ(zarb)のスペシャリスト。
演奏にエネルギーを与えているのはもちろんだが、どこかオリエンタルな響きを加え、作品の越境性をさらに拡張している。
Louis Sclavis – clarinet
Anna Luis – cello
Bruno Ducret – cello
Keyvan Chemirani – zarb, percussion
<了>
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