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【JAZZ新譜】天才トロンボーン奏者による激アツなファンク・ロック Lifted / Trombone Shorty (2022)

リフテッド  / トロンボーン・ショーティ

Lifted

Lifted

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現代のニューオリンズ・ジャズのキーパーソンであり、また、ファンク、ソウルにも傑出した才能を示すトロンボーン・ショーティ。

前作『パーキング・ロット・シンフォニー』から実に5年ぶりと、結構インターバルは長かった。

このアルバムにジャズ的な要素は極めて少ない。

トロンボーンのソロはジャズのモードではあるけれども、曲のサウンドデザインの基調はファンク。

全曲ヴォーカル入りで、歌メロのキャッチーな作品が多いので、なおのこと、そうした印象が強い。

で、イマドキのファンクとして、とてつもなく出来がいい。

ファンカデリックやタワー・オブ・パワーや、最近ならブルーノ・マーズなどが好きな人なら気に入るはずだ。

アルバムタイトル曲の「Lifted」なんて、まんまレニー・クラヴィッツだし。

ゲイリー・クラークJr.のジャリジャリしたギターに耳を奪われる「I’m Standing Here」もカッコいい。

自身のスタジオで録音したそうだが、良い意味でラフな、ライヴ感のある仕上がりもまたファンクぽいのだ。

 


1.Come Back
2.Lie to Me
3.I’m Standing Here
4.What It Takes
5.Everybody in the World
6.Lifted
7.Forgiveness
8.Miss Beautiful
9.Might Not Make It Home
10.Good Company

 

<了>

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