「ドラマ主題歌を最も担当した歌手TOP5」をまとめた記事があって、1位は嵐。
そりゃあまあそうだろう。
メンバーの誰かが主演ならば、主題歌は当然のこと嵐。
それも長期間、芸能界の最前線を走り続けてきたのだから。
それにしても35曲(ソロ含む)とは凄い。
2位はサザンで22曲。
嵐が活動休止したとはいえ、この差を埋めるのは簡単ではないだろう。
3位以下は、ミスチル、福山雅治、B'zと、キャリアの長い人気アーティストが並ぶ。
それにしても、ドラマの主題歌で洋楽を聴くことはなくなったなあ、と思う。
データをとったわけではないのだが、昔はわりとあったように記憶している。
例えば「29歳のクリスマス」(1994年フジテレビ系列、山口智子、松下由樹、柳葉敏郎ら)
の主題歌はマライヤ・キャリーの「恋人たちのクリスマス」だった。
「恋人よ」(1995年フジテレビ系列、鈴木保奈美、岸谷五朗ら)
の主題歌はセリーヌ・ディオンの「To Love You More」だった。
ちなみに、このシングルがリリースされたのは日本だけで、100万枚を超えるセールスを記録している。
あと、洋楽のカヴァーの主題歌もあった。
例えば「男女七人夏物語」(1986年TBS系列、明石家さんま、大竹しのぶら)
の主題歌は石井明美「CHA-CHA-CHA」で、オリジナルはフィンツィ・コンティーニだ。
なかでも個人的にもっとも印象深いのは、ジャニス・イアンの「恋は盲目(Love is Blind)」
どのドラマの主題歌だったか、すぐにおわかりになるのは、アラ還以上の方だろう。
坂口良子が主演した1976年のドラマ「グッドバイ・ママ」である。
事故死した愛人の子どもを産んだ若いヒロインが、自身も再生不良性貧血に冒され1年の余命しかないことを知り、残された子どものために父親探しをする姿を描く、という、すごい設定のドラマだった。
「恋は盲目(Love is Blind)」は実はアメリカではシングルカットされていないにもかかわらず、ドラマ人気と相まって、オリコン1位を獲得している。
この年、「およげ!たいやきくん」「北の宿から」「木綿のハンカチーフ」など、日本のポップス史上に残る名曲が目白押しだったにもかかわらず、である。
それほど印象深く、多くの人の心に響く歌だったのだ。
<了>