ファイヴ・ダンス / 鈴木良雄 ザ・ブレンド
日本を代表するべーシスト、コンポーザーの鈴木良雄。
彼が、峰厚介(sax)、中村恵介(tp)、ハクエイ・キム(p)、本田珠也(ds)という日本のジャズ界きっての辣腕を集めたユニットが"The Blend"である。
鈴木のコメントによれば
「峰厚介とは同じ釜の飯を食った菊地雅章クインテット以来の旧知の仲、ハクエイ・キム、中村恵介とはGeneration Gap 以来14年の付き合い。本田珠也とは初めての四つに組んでの共演。」
とのこと。
本作は新宿ピット・インでのライヴを収めたもので、それも2セットのライヴをその演奏順のまま、CD2枚組のアルバムに収録している。
当日の熱気を、できるだけそのままの形でパッケージしたかったということだろう。
確かに、アンサンブルは濃密で立体感があり、各人のソロはいずれも雄弁で力強い。
個人的に印象に残ったのはハクエイ・キムのピアノで、ソロはもちろんバッキングのアイデアも豊富で、演奏にインテリジェンスと彩りを加えている。
コロナ禍での自粛の鬱憤を吹き飛ばすかのような快演。じっくり味わいたい。
【DISC1】
1 Morning Glow
2 Gardens by the Bay
3 Let's Walk Towards the Sun
4 せせらぎ
5 Five Dance
【DISC2】
1 Afternoon of Carnival
2 Part Blues
3 Memories
4 Moanin'
5 Stay Home Blues
<了>
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