クリサリダ / ダニーロ・ぺレス
かのウェイン・ショーター・カルテットでの活躍で知られる、パナマ生まれのピアニスト、作曲家、プロデューサー、ダニーロ・ぺレス。
新しいユニット、ザ・グローバル・メッセンジャーズをフィーチャーしてのアルバムがリリースされた。
2013年からユネスコのアーティスト・フォー・ピース(音楽平和大使)としても活動している彼は、アクティビストでもあり、地球環境問題や移民問題に積極的に関与している。
このアルバムは、そうした彼の、いわば “地球への視点” が、音楽自体にもミュージシャンの人選にも表れている。
パーカッションのロマン・ディアスはキューバ、ヴォーカルのエイリニ・トルネサキはギリシャ、ヴァイオリンのライス・シディクはイラクなどなど、まさに多国籍な編成。
音楽もまた、ジャズの手法をベースにしながらもジャンルレスで、オーガニックで繊細な響きを重ねながら、ヒューマニティ豊かな音世界を描いている。
ロシア・ウクライナ戦争など、混沌とした時代だからこそ、ダニーロのメッセージを噛み締めたい。
1. Rise from Love 5:56
2. Monopatia (Pathways) 7:07
3. Calling for the Dawn 6:58
4. Muropatía 4:35
Fronteras (Borders) Suite:
5. Adrift 3:53
6. Al-Musafir Blues 11:57
7. Kalesma (True Calling) 5:25
8. Unknown Destination 4:26
<了>
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