サウンドガーデンやオーディオスレイヴのボーカリストとして活躍したクリス・コーネルが亡くなったのは、2017年5月のこと。
ツアーで訪れていたデトロイトで息を引き取った。
死因等の詳細は当初明らかにされていなかったが、自死の可能性が高いと報道された。
52歳という若さだった。
そのクリスの“最後のアルバム”が、2020年12月、リリースされた。(配信先行/CDは2021年3月)
レコーディングは2016年。
彼が大きな影響を受けた10曲のカバーが収録されており、クリスが選曲し曲順を決定したという。
選曲がとてつもなく素晴らしい。
ジョン・レノン“Watching The Wheels”
ニルソン“Jump Into The Fire”
ELO“Showdown”
ガンズ・アンド・ローゼズ“Patience”
そして
シネイド・オコナーの歌唱でも知られるプリンスの名曲“Nothing Compares 2 U”
などなど
いずれもクリス特有の深い陰影のある歌声に耳を奪われる。
リリースに際して、妻のヴィッキー・コーネルがコメントを発表している。
「これは、クリスが最初から最後まで制作した完全な芸術作品としてとても特別なアルバムです。カバー曲のチョイスは、彼がどんなアーティストが好きでどんな曲に心を動かされたのか、ということを教えてくれます。彼は本作のリリースを楽しみにしていました。今、彼自身がここでそうしていたはずなのにと思うと悲喜こもごもですが、心の痛みと喜びと共に、この特別なアルバムを共有します」
Chris Cornell - Patience (Official Video)
Chris Cornell - "Nothing Compares 2 U" Prince Cover
こちらは「Nothing Compares 2 U」をラジオ番組のために演奏したときの動画。
Chris Cornell - "Nothing Compares 2 U" (Prince Cover) [Live @ SiriusXM] | Lithium
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