おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

サザン・ソウルファンにとっての奇跡 ウィリー・ハイタワー(Willie Hightower)

アメリカ南部のソウル、いわゆるサザン・ソウルの愛好者にとって、ウィリー・ハイタワーは別格だ。
サム・クック・フォロワーのなかでも、その実力は指折り。
1960~70年代にかけてリリースしたシングルの数々は、サザン・ソウルの傑作として名高い。

私が好きなのはこれ。素晴らしいバラードだ。

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しかしアルバムはというと1968年に発表された『If I Had A Hammer』こっきり。
1980年代90年代にリリースされたのは、シングルが1枚だけのようだ。
ライヴは続けていたらしいのだが、遠く離れた日本からは引退も同然のように思えた。

 

しかし今年、奇跡が起きた。
8月、ニューアルバム「Out of the Blue」リリース!ほぼ半世紀ぶりである。
プロデュースは、メンフィスでゴールドワックス・レコードを立ち上げた伝説のプロデューサー、クイントン・クランチだ。
クイントンは96歳、ウィリーは78歳。ほとんど文楽のようだが、この年齢にして衰えない情熱には頭が下がる。

Out of the Blue

Out of the Blue

 

 

全盛期の迫力には至らないが、はっきりとしたディープ・スタイルで力強くも優しく暖かい歌い回しには、ただ聞きほれるばかり。

そしてなんと10月には初来日を果たした。
大阪で1日、東京で3日だけだったから行ける人は限られたろうし、私も行けなかったが、本当によく来てくれたものだ。
声の続く限り、歌い続けて欲しいと思う。

 

#この項おわり